Igor基礎知識(Waveの基礎)
まずコマンドラインに
y1=exp(-((x-30)/100)^2*20)
Display y1
と打ってみてください。ガウシアンが出るはずです。
このときのx軸はPoint数になっています。Makeコマンドで特に指示なく作るとPoint数は128点になります。新規テーブルとかで確認してみてください。
このようにIgorでは、WaveはあるPointにおける値(いわゆるyの値)しか持っておらず、x軸に関する情報は持っていません。
グラフ化する時にx軸を指定する方法は二通りあります。
① x軸を指定するWaveを別に用意する
② Setscaleコマンドを使ってx軸に関する情報を持たせる
① x軸を指定するWaveを別に用意する
x1=x-30
display y1 vs x1
と打ってみてください。
上のグラフが出てきます。
ガウシアンの頂点にx=0を合わせるようにしました。
x1=(x-30)/10
とすれば
となり、1pointの幅が0.1になっています。
このようにx,y両方のwaveを作り、
とすれば(xのwaveにおけるn point目をx[n]と書くようにします)
Point数 | xの値 | yの値 |
0 | x[0] | y[0] |
1 | x[1] | y[1] |
2 | x[2] | y[2] |
というように表示されます。
尚、xのwaveとyのwaveは同じデータ数である必要があるので注意してください。
さらにxのwaveを非等間隔にしたり、同じ値を複数作ることも出来ますので、非常に自由度が高いです。
② Setscaleコマンドを使ってx軸に関する情報を持たせる
y1を作った状態で
display y1
と打てば
このような,x軸の範囲が0から10になったグラフが表示されます。
また
display y1
とすれば、0から始まり、pointの間隔が0.1になったグラフになります。
まとめると
setscale/p x,最初のx値,point間隔,wave名
となります。
ただしこの方法では、Pointの間隔が必ず固定されてしまうことに注意が必要です。